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正教会における機密(きみつ、〔ミスティリオン。「ミュステーリオン」が古典ギリシャ語読みであるが、本項は現代のギリシャ正教会にも関わる記事であるため、現代ギリシャ語読みを採用する。〕, )とは、「主(イイスス・ハリストス(イエス・キリスト))がすべての信者に恩寵を与えようとして自ら定める、見える状態でもって信者の霊魂に見えない神の恩寵を授けるもの〔マカリイ p.381 - p.382〕」とされる。 狭義の機密は七件機密など、目に見える形で神の恩寵が授けられるものを指すが、広義の機密概念は、教会そのものを機密と捉える。 狭義の機密は、聖体礼儀等、定められた各種儀礼・形式に沿って執行される。西方教会でのサクラメント(カトリック教会では秘跡、プロテスタント教会では礼典、聖公会では聖奠と呼ばれる)に相当する。 == 狭義の機密 == === 概念 === 正教会において、イイスス・ハリストス(イエス・キリスト)は信じる人々に神聖神゜(聖霊)を与えて自分のもとに一つの神秘体になるように特別な恩寵を授けたのであり、これが機密(ミスティリオン)であると理解される。機密を通して罪の赦しと人の回心、ハリストスが示した真の人間像が明らかになるとされ、信者は機密を体験し、恩寵を受け、日々生活を矯正する事が望まれるとされる〔『正教要理』76頁 - 77頁、日本ハリストス正教会教団、1980年12月12日初版発行〕。 具体的な目に見える形としては、洗礼機密においては水に沈められること(洗われること)、傅膏機密において膏を塗られること、聖体機密において聖体尊血となったパンと葡萄酒を領食すること(領聖)などが挙げられる。七件機密が機密として認められているが、この数については整理されるまでに紆余曲折があった(後述)。 機密に欠かせないものとして、19世紀のモスクワ府主教マカリイは以下の三点を挙げている。 *機密が神によって立てられたものである事 *目に見える状態、即ち五官で感じる事が出来る状態を具えている事 *機密を以て信者の霊魂に目に見えない恩寵を授ける事〔 機密は、想像上の実在しない抽象概念とはされない。機密は、人間が「私」として関わる場ではなく、神との交わりの中で行動し体験する場であるとされる。機密の中で人間性が聖神゜(聖霊)のうちに関わり始めるが、人間性を失うことはなく、機密においてより本来与えられていた天性を全うして真正の人間となり、本当の生命に至るとされている〔メイエンドルフ 1993 p17〕。 一つ一つの機密は聖体機密において完成される〔メイエンドルフ 1993 p20 - p21〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「機密 (正教会)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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